話題のワイナリー、BookRoad 〜葡蔵人〜の須合美智子さんが自社以外でセレクト。いま、日本ワインで選ぶならこの4本

都市型ワイナリーとして注目を集めている『BookRoad(ブックロード) 〜葡蔵人〜』。あえて自社以外の銘柄で、おすすめの日本ワインを4本選んでもらいました。

東京・下町で愛されている、ちいさな都市型ワイナリー。人や情報が常に集まる拠点としても注目の存在。

N.Y.やロンドンなど、世界の大都市でも話題となっている都市型のワイナリー。日本でも東京23区内や大阪市内など、利便性の高い場所でワインづくりを始めるワイナリーが登場してきています。今回お話を伺った『BookRoad 〜葡蔵人〜』は、東京都台東区・上野御徒町にほど近い、下町情緒あふれるエリアに位置しており、オープンを待ってワインを買いに並ぶ人や、試飲に訪れる人などで賑わっています。山梨県などの契約農家から収穫したてのブドウを運び、すぐに醸造に入るなどで工夫を重ね、10坪ほどのビルを利用したワイナリーからヒット作を次々にリリース。消費者や飲食店などからは、直接ワイナリーや醸造担当者・須合美智子(すごうみちこ)さんとのコミュニケーションが可能だということもあり、その味わいと共に高い信頼を得ています。

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日本ワインを愛する醸造担当・須合さんが、自社以外で選んだのはこの4本。

『BookRoad 〜葡蔵人〜』で、ワインと料理を楽しめる予約制のレストランも担当している、醸造担当の須合さんは、日本ワイン界に新風を吹き込む存在としても注目を集めています。「私自身、醸造家というにはまだまだで、どちらかというと"醸造担当"という感じ。いろいろな日本ワインの醸造家の方や生産者の方とお会いして、教えていただいたり、勉強させていただいているばかりなんです(須合さん)」と語りますが、会社がもともと飲食店を経営している背景もあって、食とのペアリング、飲み方などにもこだわりが感じられます。そんな須合さんが、自社以外のワインで、シーンや味わいをイメージして選んでくれたのがこの4本です。「"どこで飲みたいか"、"誰と飲みたいか"、"何と飲みたいか"をテーマに考えてみました(須合さん)」という独自の視点やペアリングの考え方も、ワインを選ぶときの参考になります。

※左から1番目の画像はイメージです。「ペティアン キャンベル」は完売しました。
※左から3番目の画像はイメージです。2019ヴィンテージは完売しました。現在の取り扱いは、2020ヴィンテージです。

写真左から:
カーブドッチ・ワイナリー/ペティアン キャンベル ※SOLD OUT
奥出雲葡萄園/ソーヴィニヨンブラン
奥野田葡萄酒醸造/2019 ラ・フロレット ハナミズキ・ブラン Cuvee KOGANEIRO ※SOLD OUT
奥野田葡萄酒醸造/2020 ラ・フロレット ハナミズキ・ブラン Cuvee KOGANEIRO
ヴィラデストワイナリー/ヴィニュロンズリザーブ メルロー 2018

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須合さんおすすめ① ランチと一緒にバスケットに入れて持って行きたい。『ペティアン キャンベル』でピクニックに!

「『カーブドッチ』の『ペティアン キャンベル』は、「コロッケ」や「唐揚げ」と「キャロットラペ」も一緒にバスケットに入れて、ピクニックに行きたいなと思いながら飲むフレンドリーな印象のワインです。初めて会った人とも仲良くなるきっかけをもらえそうな、かわいらしい香り。軽やかな泡感は飲み進めていくと更に飲みたくなり、ちょっと話したら話が盛り上がっちゃって、また飲もうねと約束しちゃうような楽しいワイン。乾杯の1杯におすすめです(須合さん)」。

※画像はイメージです。「ペティアン キャンベル」は完売しました。

カーブドッチ・ワイナリー[新潟]
ペティアン キャンベル/SOLD OUT

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須合さんおすすめ② 『奥出雲葡萄園』の自社畑で、畝数4列だけ栽培している希少なブドウを使用。少量生産のソーヴィニヨン・ブラン

「何より大好きな品種ゆえ、何と食べたいとか考えず、ワインだけ飲みたいと感じるワインですが、「みそディップ」を用意して、茹でた旬の野菜を用意して。そのまま食べるも、もちろんディップをつけて食べるも良く…。さらに「チヂミ」などニラやキムチの香りの強いものにも負けない、さわやかな香りが特徴です。親戚のみんなで集まるときには持参したいと思うワインです(須合さん)」。

※画像はイメージです。2019ヴィンテージは完売しました。現在の取り扱いは、2021ヴィンテージです。

奥出雲葡萄園[島根]
ソーヴィニヨンブラン 2021/3,300 yen(税込)

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須合さんおすすめ③ 花の良い香りを思い浮かべながら。『奥野田葡萄酒醸造』で一番人気の、ラベルデザインも美しいワイン

「思い浮かべては一口、またひとくち。マセラシオンによりグレープフルーツの皮のほろ苦さが感じられ「いぶりがっことチーズの和え物」「茶碗蒸し」とゆっくり飲んでから、次に「てんぷら」と合わせて飲みたいワインです(須合さん)」。

※画像はイメージです。2019ヴィンテージは完売しました。現在の取り扱いは、2020ヴィンテージです。

奥野田葡萄酒醸造[山梨]
奥野田葡萄酒醸造/2019 ラ・フロレット ハナミズキ・ブラン Cuvee KOGANEIRO ※SOLD OUT
奥野田葡萄酒醸造/2020 ラ・フロレット ハナミズキ・ブラン Cuvee KOGANEIRO

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須合さんおすすめ④ 『ヴィラデストワイナリー』を代表するワイン。自社畑産メルローの中でも、選りすぐりのブドウを100%使用

「『ヴィニュロンズリザーブ メルロー 2018』は、赤ワインってこういうワイン、と納得の香りと味わい。肉厚のステーキも良さそうだけど、飛騨牛のもも肉のローストビーフと合わせてみたら、メルローの果実味が肉の甘味を引き出しどちらも進みます。大きなグラスで飲むとよりオークの香りが豊かに感じられます。カシューナッツやクルミなどのオイリーな木の実をおつまみにすると1日の終わりをゆっくり過ごせそうなワインです(須合さん)」。

ヴィラデストワイナリー[長野]
ヴィニュロンズリザーブ メルロー 2018/6,710 yen(税込)

BookRoad ~葡蔵人~
東京都台東区台東:有限会社K' project

BookRoad ~葡蔵人~(ブックロード/ぶっくろーど)は、2017年、東京台東区で設立された都市型ワイナリー。"葡萄と蔵と人が目に見えない道で繋がり、共に繁栄するという願いを込めて。ワインをより身近に感じ、ワインが繋ぐ縁を大切にしたい。"その想いから、ワイン造りをスタートしました。ブックロードのワインは山梨県や長野県の契約農家で育った国産葡萄100%の日本ワインです。食材やイメージなど、そのワインのペアリングをデザインに落とし込んだラベルが特徴です。

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品種で選ぶと、日本ワインはもっと楽しい!
ブドウ品種別ガイド

ブドウ品種で選べば、日本ワインがもっと楽しくなる。日本固有種から欧州系品種まで、品種ガイドと、ワインエキスパートおすすめの銘柄を紹介します。

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日本ワインで、日本をもっと深く知る。
エリア別ワイナリーガイド

日本の感性と職人技を生かした名品が次々と誕生し、国内外の食通を惹きつけながら、進化し続ける日本ワイン。南北に長い日本列島の各地で栽培・収穫されたブドウのみを使用し、日本国内で製造された「日本ワイン」は、その地域の気候や品種によって性質もさまざまで、そのため多様性に富んだ味わいが特徴です。北は北海道、南は九州・沖縄まで。日本全国より、wa-syuが厳選した50以上のワイナリーをエリア別ガイドでご紹介します。

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